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オープンロール型連続式混練機 KNEADEX ニーデックス

ニーデックスは表面にスパイラル状の溝を有する2本のジャケット付きロールをそれぞれ別のモータで駆動するユニークな混練機です。ロール間に発生する強力な剪断作用により高分散を実現し、新たな機能性材料を創造します。材料はロールの一端から供給します。ここでスパイラル溝とアキシャル溝の効果により、多少の固まりも強力な圧縮・剪断作用を受けながらロールのニップ部に食い込みます。また、ニップ部での発熱とジャケットの加熱により材料に配合されている樹脂が溶融し、材料は一方のロールに巻き付きます。材料はスパイラル溝による搬送作用を受けて排出側に移行します。この過程でさらに圧縮・剪断作用を受けて凝集物が解砕されます。また、バンク部での効果的な対流によりマクロ的な混練が行われ、分散が進行します。熱を嫌う材料や破壊されては困る副材料は後半部で添加することもできます。処理を終えた材料は、ペレットまたは帯状に取り出すことができます。

KNEADEX ニーデックス

混練機構

混練機構

特長

●ロールの強力な剪断作用を活かした連続式混練機です。

●2本のロールは個別のモータで駆動され、各々の回転速度を変更することで混練力の調整が可能です。

●ロールの間隙を調整することで混練力の調整が可能です。

●20~350℃での中高粘度の素材が処理可能です。

●2本のロールは左右2ゾーンにジャケットが分かれ、計4ゾーンで温度調整が可能です。

 さらにロールは特殊なジャケット構造により熱伝導の向上を図っています。

●材料は比較的大きな固まりも供給できます。

●副材料や添加物は、ロールのどのポイントからでも供給できます。

 グラスファイバーなどは、ロールの後半部で供給すると過度の切断を防ぐことができます。

●ロール表面の清掃が容易で色替えが多い多品種少ロット生産にも適しています。

●効果的な自動混練作用により手作業による切り返し操作は不要です。

取り出し装置

ストリップカッタ
前ロール表面に巻き付いている材料に回転刃を押し付けて、材料をカットし、スクレーバにより帯状で取り出します。
ペレタイザ
多数の孔を設けたシリンダードラムを前ロールに押し付けることにより、材料は孔を通って内側に押し出されます。これを固定刃でカットする事でペレットが得られます。

ストリップカッタとペレタイザによる2種類の取り出し方法が可能です。

用途

カラートナー(マスターバッチ含む)、磁性材料(プラスチックマグネットなど永久磁石含む)、スーパーエンプラ(PPSなど)、繊維強化プラスチック(FRTP)、各種材料マスターバッチ、熱硬化性樹脂(フェノール樹脂成形材料、エポキシ樹脂封止材など)、熱可塑性樹脂(充填剤、ガラス繊維、木粉、エンジニアリングプラスチック成形材料など)、粉体塗料、セラミックス、粉末冶金、ゴム、色鉛筆など。

カラートナー(イエロー)
フェノール樹脂+GF
PP+木粉
PP+タルク
PP+IIR+オイル
12ナイロン+ネオジム
PE+フェライト
FRTP
標準仕様
PDFデータでご覧ください。
(PDF:2002KB)