メディア撹拌型湿式超微粉砕機 MSC-MILL
ナノレベルの粉砕、分散性を徹底追及した高性能粉砕、分散機
■0.056㍑~9.6㍑
■0.75kW~30kW
■各種インキ、特殊インキ、塗料、カラートナー、PZT、ITO、酸化チタン、各種金属酸化物、ガラス等サブミクロン、ナノオーダーの粉砕、分散
近年ナノサイズの粉砕・分散要求が増し、0.1㎜以下のマイクロビーズが安定的に使用できる粉砕機が求められています。これまでビーズとスラリーを分離する方法として採用されてきたギャップ方式やスクリーン方式では、詰まり問題が生じやすく使用ビーズ径の制限をなくすとともに、円筒型粉砕ロータ内側に遠心分離ロータを排することで、遠心分離装置にビーズが密集することを抑制し、より確実にスラリーとマイクロビーズを分離します。
MSC-MILLの特長
【0.015~0.2㎜】
0.015~0.2㎜のマイクロビーズに対応します。
【オリジナル構造】
独自の粉砕しつ構造で、より安定的にマイクロビーズが使用できます。
【優れた粉砕・分散作用】
L/D(タンク長さ/タンク径)の小さいタンクと円筒型ロータの採用により、マイクロビーズに均一でかつ有効な粉砕、分散力を与えることができます。
【シンプル構造】
シンプルな構造で、分解・洗浄が容易です。粉砕室をスウィングさせることができるため任意の方向でメンテナンスができます。
ナノサイズの粉砕・分散を徹底追求した粉砕室構造
ナノサイズの分散には、ソフトで均一な分散が必要不可欠です。
従来の一般的なL/D(タンク長さ/タンク径)が大きいミル(L/D=1以上)では、ビーズ径が小さくなればなるほどビーズの偏りを生じやすくなり、とくに排出側に過度な力が発生します。
これにより西行州が生じマイクロビーズ本来の性能を引き出せないケースが多くありました。
MSCミルはL/Dが1/3です。従来と比較し極端に小さく、かつ特殊な粉砕ロータ形状の効果により、均一な分散を提供します。
処理例
ナノサイズの分散は、酸化チタンが代表的です。グラフ通り、その分散能力や最終到達粒径は、ビーズ径に依存します。 MSCミルは0.03㎜のマイクロビーズを使用し、一時粒子にまで分散することができます。
処理物 | 到達粒子径 |
顔料 | 15nm |
有機顔料 | 70nm |
特殊顔料 | 58nm |
セラミックス | 15nm |
無機物 | 5.8nm |
用途
製品ラインナップ
型式 | MSC50 | MSC100 | MSC150 | MSC220 | MSC320 |
---|---|---|---|---|---|
タンク容量(ℓ) | 0.056 | 0.37 | 1.29 | 3.2 | 9.6 |
標準回転速度(min-1) | 3200 | 1600 | 1070 | 800 | 530 |
催行回転速度(min-1) | 6000 | 3000 | 2000 | 1500 | 1000 |
ホールディングタンク容量(ℓ) | 1 | 3~20 | 5~50 | 20~200 | 50~500 |
モータ容量(kw) | 0.75 | 3.7 | 7.5 | 15 | 37 |
製品質量(kg) | 50 | 250 | 800 | 1300 | 2000 |